「警棒」カテゴリーアーカイブ

犯罪者が刃物をもっていたときの対策で有効な護身用品は?

近年、時と場所を選ばず、無差別に狙った犯罪が増えつつあります。
記憶に新しい出来事としては、小田急線や京王線で起きた事件で、誰もが衝撃を受けたのではないのでしょうか。
またつい先日、同日に、埼玉県川口市の路上で女性が、横浜市JR保土ヶ谷駅近くの歩道で男性が、すれ違いざまに刃物で切り付けられ軽傷を負う事件が発生しました。2024年3月には、熊本県の繁華街で女性3人が刃物によって刺されるという事件が起き、年1月には秋葉原駅で、刃物を持った女性が電車内で次々と乗客を刺していくという事件も発生しています。
通り魔的な犯行の場合、いつターゲットにされてもおかしくないです。
多くの人が、防犯用品や護身用品の必要性を、改めて考えさせられたのではないでしょうか。

もし、日常生活で事件に巻き込まれたときは・・・

まず、逃げれるなら逃げましょう!
護身用品を持っていたとしても、危険を冒す行為は避けましょう。
場合によっては、リスクを冒さないといけないケースがあります。
そのようなときに護身用品の出番です。
相手は、刃物を持っているので、なるべく相手とのリーチを取りたい場合、「警棒」が有効です。
ただし、あくまでその場を切り抜けるために使用することが目的です。
退治するなど深追いすると危険な目に遭う恐れがあります。

対刃物に適した警棒

ホワイトウルフ 7075アルミ合金警棒 26 鍔付


伸ばすと約65cmにもなり、重量がなんと約231g。
素材がスチールだった場合は約540gなので、重さが半分未満に!
※画像を押すと詳細ページへ移動します。

ホワイトウルフ7075アルミ合金バランスウェイトバトン警棒 26 鍔付


上記の7075アルミ警棒と大きな違いは、
シャフトの1段目がスチール素材を採用しています。
シャフトの前方が重たくなることで、同じ振りでも威力が増します!
※画像を押すと詳細ページへ移動します。

対刃物での警棒を選ぶポイント

警棒の長さ

ナイフなどの刃物を持っている場合、
相手との距離をとることが重要ですので、なるべくリーチの長いものが有効です。
但し、使用する場所が室内など狭い空間だと、16インチなどの少し短めがいい場合もあります。

警棒の重さ

警棒は長くなればなるほど、重量が重くなります。
重くなると、相手の動きに反応する速度が鈍くなりますので、
素材が7075アルミやバランスウェイトの警棒は軽くてオススメです。
軽くても、強度はスチールと同等です。

鍔(つば)有り

鍔付き警棒の中でも、鍔を十字にできるタイプがあります。
ツバを十字にすることで、手を守る範囲が広くなり、負傷する確率を下げます。

グリップの種類

万が一、刃物を持った相手との応戦になった場合、なるべくリスクを下げる手段として、防刃グローブ(防刃手袋)の装着が挙げられます。
防刃グローブを装着した状態で警棒を持った時に滑ってしまうなんてことがないように、グリップにも気を配りましょう。
ホワイトウルフ警棒の鍔付きを例として挙げますが、「合皮グリップ」を採用しており、防刃グローブを装着したままでも特に問題無く扱えます。

当店で取り扱っている鍔付き警棒

当店で取り扱っている鍔付き警棒

「防刺(ぼうし)・防刃服」という選択肢も

これまでの防刃商品は、「切り」には強いですが布であるため「刺し」の動作は弱点でした。ですが2023年11月、当店オリジナルブランド「ホワイトウルフ」より切りだけでなく「刺し」にも強い「防刺・防刃Tシャツ」が新登場いたしました!

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凄惨な出来事以降、注目を浴びている警棒TOP3

世界から見ると、安全そうな日本でも
稀に想像もしない出来事が起きることがあります。
そのような出来事が起こるたびに
誰もが平和な日常に忍び寄る危険があると
恐怖感が頭によぎってきます。
 
もしものときに、無防備なんて考えると・・・不安です。
 
想像してみてください・・・
犯罪者と遭遇したときを・・・。
助けなんて呼べないし、待っている時間もない。
自分の身は自分自身で守るしかないのです。

皆様から選ばれている警棒

予期しない出来事には自分で切り抜ける必要があります。
現在、護身用品に関心が高まっており、
その中でも、多くのお客様に選ばれている警棒をご紹介します。

No.1

高強度に鍔までついて、誰もが認める一品

ホワイトウルフ4140カスタムスチール警棒 21 鍔付
17,400円(税込)
商品詳細はコチラ

No.2

初心者でも扱いやすい長さ

ホワイトウルフ 3段式特殊警棒 ST-23
6,280円~(税込)
商品詳細はコチラ

No.3

コンパクトで持ちやすさ重視

ホワイトウルフ ペンタイプ小型警棒 フルブラック
4,480円(税込)
商品詳細はコチラ

対刃物なら、鍔付き警棒

対刃物なら、鍔付き警棒

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最高峰の強度を誇る【ホワイトウルフ】4140カスタムスチール警棒!

通常のスチールの強度では不安を感じる方や、更なる強度を持った警棒をお求めの方に、最高峰の強度を実現した素材「4140カスタムスチール」を用いた警棒をご紹介します。

4140カスタムスチールとは

4140カスタムスチールは、一般的なスチール(鉄鋼)の「約3倍の曲げ強度※」を誇る高強度の合金です。
鋼材としての規格はSCM440(JIS規格)に準じており、スチール鉄鋼(鉄/炭素)に、ニッケル/クロム/モリブデン/マンガン等を添加し熱処理を施すことによって生成されます。
SCM440鋼は、非常に強度の高い素材として知られており、
建築物や機械などの曲がりや折れが許されない重要な箇所で使用されています。
※Anti-bend test(曲げ加重テスト)において、4140カスタムスチールは約1500[kg]にもなります。

4140カスタムスチールの実績

警棒としての4140カスタムスチールの評価は非常に高く、
米国のFBIや多数の州警察を始め、世界の数千の地域に警棒などの装備品を提供している世界的なメーカーASP社の警棒にも4140カスタムスチールが採用されています。

ホワイトウルフの4140カスタムスチール警棒

こうした信頼ある実績の裏付けがあり、強い打撃や衝撃で曲がらず高い威力で安心して使用できるのが、
大人気の当店オリジナルブランド「ホワイトウルフ 4140カスタムスチール警棒」シリーズです。

使用想定はもちろん、こだわりや好みに応じて、「鍔なし」「鍔付き」「チタンコーティング」「小型(ガラス割り付き)」「小型(キーチェーン付き)」等の、豊富ラインナップからお選びいただけます。

強度の検証動画

 
 

鍔なしタイプ

ホワイトウルフ製 4140カスタムスチール警棒 21インチ ラバーグリップ(鍔なし)の詳細はコチラ

●長さは、16インチ(約40cm)・21インチ(約53cm)・26インチ(約65cm)・31インチ(約77.5cm)の4種類です。(上の画像は21インチ品です)
●グリップは、握りやすさを追求した硬めのゴム製のラバーグリップと、ソフトな手触りの合皮グリップの2種類です。

ラバーグリップ

・16インチの詳細ページはコチラ
・21インチの詳細ページはコチラ
・26インチの詳細ページはコチラ
・31インチの詳細ページはコチラ

合皮グリップ

・16インチの詳細ページはコチラ
・21インチの詳細ページはコチラ
・26インチの詳細ページはコチラ
・31インチの詳細ページはコチラ

鍔付きタイプ

4140カスタムスチール警棒 鍔付きタイプ 【全日本防犯グッズ協会推奨品】 

●長さは、16インチ(約40cm)・21インチ(約53cm)・26インチ(約65cm)の3種類です。(上の画像は21インチ品です)
●グリップは、ソフトな手触りで手に馴染みやすい合皮グリップです。
●十字の鍔で刃物などから手を守ります。収納時は一文字になります。
●全日本防犯グッズ協会が推奨する優良護身用品です。
・16インチの詳細ページはコチラ
・21インチの詳細ページはコチラ
・26インチの詳細ページはコチラ

チタンコーティング(鍔なし)

●チタンコーティングで、外観がより精悍になっています。傷もつきにくく劣化耐性も向上しました。
●長さは、21インチ相当(約51cm)の1種類です。
・チタンコーティングモデルの詳細ページはコチラ

小型警棒(ガラス割付き)

●お客様のご要望から生まれた4140カスタムスチールの小型警棒です。
●長さは、12インチ相当(約33.5cm/ガラス割り部含む)です。
●グリップエンドはガラス割りになっています。
●専用ホルスター(別売り)をご用意しております。
・4140小型警棒(ガラス割付き)の詳細ページはコチラ

小型警棒(キーチェーン付き)

●ホワイトウルフのロゴが刻印されたキーチェーンが付いた4140カスタムスチールの小型警棒です。
 プレミア感が際立ちます。
●長さは、12インチ(約31cm/キーチェーン取付部含まず)です。
 収納時はポールペンと同程度(約13cm)と大変コンパクトです。
 小さいながらも、適度な重量感がありグリップも握りやすいため、高い質感を味わえます。
●対応ホルスター(別売り)をご用意しております。
・4140小型警棒(キーチェーン付き)の詳細ページはコチラ

関連商品カテゴリ

  

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ASP警棒の偽物!?

いつもお世話になっております! OKUMOTOです^^

今回は世界でも有名なASP警棒についてです。

ところでみなさんASP警棒と言えばどんなイメージがありますでしょうか?
ちょっと詳しい方なら世界トップクラスの強度とかFBIや警察機関で使われているという非常に良いイメージではないでしょうか?
値段もそこそこします・・・。ていうか高いです^^;

以前ASP警棒の品質についてはお話ししましたが値段の割に品質は良いとは決して言えません。ただし実用品質は抜群です。問題は外観の品質です。
詳しくはこちらを御覧ください。

ASP警棒の品質低下

今回はそんなASP警棒の偽物の話です。

この写真を見てください。
ASP警棒です。

 

IMG_3838

 

 

嘘です。
実はこの警棒は中国製の偽物のASP警棒です。
普段からASP警棒を専門に扱っている弊社の様な販売店ならほぼ一目であれ?って思いますが、一般のユーザーはわからないのではないでしょうか?

しっかりシャフトのロゴも入っています。

 

 

IMG_3839

 

 

見えにくいですが間違いなく「ASP」のロゴです。
ちなみにこの警棒は中国製の警棒に混ざりこんで入ってきました。
おそらくこのような警棒が1本だけ製造されることはないので大量の偽物のASP警棒が出回っていると思います。

安いからといって専門店以外で買ったり知識の低いお店で買うとこういったものを購入してしまう可能性がありますので注意が必要です。

ASP警棒は基本的にはアメリカから輸入しますが、他国にも広く広がっているためメーカー以外から買っている販売店には注意が必要です。

当然ですが、弊社のASP警棒はアメリカから輸入しています。
万が一偽物が入ってきても専門店ですので見逃す事はありません。

 

心配なお客様は是非当店のASP警棒をご検討ください。

 

ちなみに一目であれ?っと思うと言いましたが、各所に違いがあります。

グリップエンドだけ見ても本物と偽物ではサイズも違います。

 

 

IMG_3841

 

ちなみに外観に傷が多いからとか塗装が甘いからとかで本物と偽物を区別はできません。なぜならASP警棒は外観品質は決して良いとは言えないからです。

綺麗だから大丈夫とか、傷が多いから偽物?という判断は間違いです。

また、一応申しておきますが他店で買った警棒の鑑定などの業務は行っていません・・・^^;
ご理解頂ければと思います。

 

振り出し式特殊警棒の振り出しと叩き付け収納(フリクションロック)

護身用の警棒。
 
多くのご購入をいたしておりますが、まだまだ一般の方に馴染みがないものかもしれません。
 
フリクションロック(摩擦ロック)タイプの振出警棒は、シンプルで最も多い警棒のタイプです。
構造がシンプルなだけに安価で、機械動作部分がないので故障というものがありません。
 
しかし、慣れていない方にとっては、振出や収納が難しいと思われる方もいらっしゃると思います。
 
警棒の振り出しや、叩き付け収納について弊社作成の説明書をおつけしております。
 
より詳細な説明書をおつけしてからお問い合わせは減ってほとんどなくなりましたが、それでも「ロックしない」、「収納ができない」というお問い合わせが0になる事はありません。
※収納できないというお問い合わせの方が多いです

phot_baton_SS_01_01

「突き」を想定していますので、ロックが簡単にはずれたら意味がありません。
その為にも、きちんと振り出してきちんとロックさせる事が重要です。
※振り出しの勢いを利用して、シャフト同士の摩擦(フリクション)でロックさせる
 
しかし、きちんとロックさせると警棒を戻せない方がいらっしゃいます。
 
1年に1度くらい「ロックがかたすぎるので不良品です。交換してください。」というようなクレーム(?)もあります。
※ほとんど何もせずにロックがはずれるような警棒が不良品です…(良品と不良品の交換が逆になっています)
 
工業製品という事もあり、絶対に不具合商品がないとは言えないですが、ほぼ間違いなく警棒が戻せないという事はありません。
※打撃などによるシャフトの曲がりがあれば戻せません(納品時にはありえません)
 
ロックがゆるいものがごくごく稀にあります。ですが、これもやり方の問題がほとんどです。
 
そこで、振り出し、叩き付け収納の基本について動画にしました。
 
動画中にも書いているように、あくまで「振り出して、叩き付けて収納するタイプ」の警棒用ですのでご注意ください。
参考にされてみてください。

ポイントは…

振り出し

・振って出すというよりも、手首のスナップを利かせて遠心力で警棒の先を出す
・短い警棒や、アルミなどの軽い警棒の方が練習が必要

叩き付け収納

・アスファルトやコンクリートなどのとても硬い、しっかりとした地面の上を利用する
※土や砂の上では戻す事はほぼできません
※凸凹のない、平らなコンクリートを利用する方が収納しやすいです
・警棒の先端に傷がつかないように、新聞や雑誌などを置く
・新聞や雑誌などが厚いと、それ自身が緩衝材になるので戻りづらくなる(新聞なら1日分でいいです)
・フローリングや畳では、警棒が戻りづらいどころか、床が壊れる事もあるのでやらない
・しっかりとロックされているものは、地面に強く押しつけるだけでは戻らない
・少し高い位置から、警棒を地面にまっすぐ打ち付ける
共に、しっかりとグリップを握って、周りの安全を確認してから行なってください。
振り出しは短く軽いもの。また重くて長いものだと一層の慣れが必要です。
ロックしづらい場合には、振りの練習が必要です。
また、オイルなどがフリクション(摩擦)に影響している場合があります。
その際にはオイルを綺麗に拭いてから試してみてください。
※素材により、ロックのかかりやすさに差があります
 
収納は長く軽い警棒の方が収納がしづらいかもしれません。(まっすぐに叩き付けるのが難しい)
無理をして手首を痛めたりしないようにお願いします。
 
叩きつけにはある程度の力は必要ですが、力任せである必要はありません。
要領が分かれば比較的簡単に戻るものです。最初は様子を見ながら行ってください。
 
3段警棒の場合、どちらか1本のみが戻って、もう1本のロックが解除できない場合もあります。
警棒にもよりますが、グリップ側の方が、先端よりもロックがはずれやすい事が多いです。
 
同じように再度叩き付けて戻します。
しかし、片方のロックがはずれているので、もしも戻しづらい場合には再度振り出して改めて叩き付け収納をした方がいいという方もいらっしゃいます。
どうしてもロックがかたくて戻せない場合には、一例として、下記の方法もございます。
コツとしては、なるべくハンマーは短めに持った方がしやすいです。
(写真よりも短めに持った方がしやすいです)
※参考として、使用したハンマーの重さは約2kgです

 

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特殊警棒の各部名称

今週のブログは、バトン担当です。

これから、特殊警棒の購入を考えている方に向けて
特殊警棒の基本的なことについてご案内します(^^)


〇特殊警棒の各部名称
baton_basic


・シャフト
攻撃または防御する部分です。
伸び縮みします。
フリクションロック(振り出し式)やオートロック(引き出し式)などの種類があります。


・鍔(つば)
鍔に関しては、あるものや無いもがあります。
鍔があることによって、刃物から手を守るようなメリットがあります。


・ストラップ
手首に通すことで、すっぽ抜け防止になります。
グリップエンドにストラップがついている警棒もあります。


・グリップ
持ち手の部分になります。
おおまかに「ラバー」、「合皮」、「ソフト」と種類があります。
ラバーはゴム製、ソフトは、スポンジ製になります。
※警棒のメーカーによって呼び名がかわります


・グリップエンド
取り外しができる場合、対応するガラス割りやグリップエンドLEDなどに変えることができます。
※取り外しできない特殊警棒もあります

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警棒について:錆びやメンテナンスの基本2

警棒(バトン、特殊警棒)の
「錆び(さび)やメンテナンスの基本2」です。
 
こちらを読まれる前に、まず
「錆び(さび)やメンテナンスの基本1」をお読みくださいましたらと思います。
 
こちらの「基本2」では、
メンテナンスをメインに写真をご紹介します。
 
シャフト内部のメンテナンスをする場合、
警棒の後端部にある「グリップエンド」が取り外せる必要があります。
 
ジャンプ警棒、オートマチック警棒。
17インチスチールや24インチスチール警棒。
小型警棒などはグリップエンドをはずす事ができません。
※取り外せるような構造になっていない
※オートロックタイプの警棒はグリップエンドをはずしてはいけません
 
作業自体は簡単ではありますが、グリップエンドをはずすなど分解する作業があります。
作業をされる際には、全て自己責任で行われてください。
 
グリップエンドの外し方などは「基本1」を見てくださいますとすぐに分かります。
※はずせないものもあります
 
 
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今回メンテナンスをしているものが、
「ホワイトウルフ 4140カスタムスチール26合皮 (シルバー)」です。
 
かなり古いもので、錆びが出ています。
※商品ではなく、デモンストレーション用に用意しているものです
 

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グリップエンドの内部にもあります。
 
 
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こういう部分にもあります。
 

基本1でも使用したこちらのスプレーを使用してみます。
 

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こちらの商品がベストという意味でも、特に推奨しているという事でもありません。
このような「浸透防錆潤滑スプレー」があると少し錆びがとれやすくなり、防錆(ぼうせい)効果が期待できます。
 
上で紹介しました「錆び色」の部分。
まず最初に錆びが出やすいのは「シャフトの内側」で、
その部分の錆び(色)が、表側に付着している可能性が高いです。
 
表面を拭くとある程度綺麗にとれますが、
シャフト内部の錆びの対処をしないと、収納後にまた表面についてしまいます。
 

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シャフト内。
 
 
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割り箸に布を巻いただけの自作棒。
こちらにオイルスプレーを吹きかけてからシャフト内の錆びをとっていきます。
 
基本1でも書いていますが、錆びを完全に取り除いたり、錆びを完全に防ぐことはできません。
それでも何度か繰り返す事で錆びは減っていきます。
※グリップやストラップ部分にオイルが付着しないようにしましょう(劣化の原因になります)
 

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先端の1段目と2段目の部分も内部を綺麗にします。
 
しかし、ここが難しいところです。
先端1段目と2段目部分のパーツは「はずせない」事が多いです。
 
その場合には、「2段目先端側の内部」の錆びとりに苦労します。
※そこまでこだわるかどうかは別です
 
 
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2段目先端部の内側です。
※先端1段目との摩擦になってロックさせる部分
 

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この先端1段目の汚れは、2段目に収納された際に内部の錆びが付着したものなのです。
気になる場合には…
 

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オイルを内部に吹きかけます。
この部分にはグリップがないので、オイルスプレーを多目にかけてもいいでしょう。
※滑りや手の荒れなどにはご注意ください
 

phot_sozai_500x500_02_10
 
少し待ってから、先端をゆっくりと出し入れさせ、付着した汚れを拭き取ります。
※気になる方はこれを何度も繰り返す事になります
 
この管の中に布などを入れて内部を綺麗に… という事は考えない方がいいでしょう。
 

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グリップエンド内部。
グリップ内側の錆びが付着している事があります。
 

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シャフト内部が綺麗になったら、外側も綺麗にしていきます。
 
強く拭くと、警棒によっては色がとれてくる場合もあるので様子を見ながらやってください。
※様子を見ながらやっていくのはどんな事でも同じですね
 

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徐々に綺麗になっていきます。
 
 
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最後に、防錆としてオイルを塗っておきます。
 
この時にオイルを多目に塗っておき、
時間が経った後(数時間~翌日など)に警棒を出してチェックしてみて
気になるほどの汚れが出ている場合にはまた汚れを拭き取るのもいいかと思います。
※これは、あくまでもメンテナンス用の処理です
 
やりすぎると表面の傷が増える可能性もありますのでほどほどに…
 
前述しているように
グリップ部分やストラップ部分にオイルが付着しないようにしてください。
※オイルが垂れるほど塗ると、どうしても手に付着しグリップを持ってしまいます
 
警棒を元に戻すときには、シャフトの前後をよく確認してから戻してください。
基本1にも書いているように、逆に入れてロックされてしまうとややこしい事になりかねません。
 
メンテナンスが終わったら、オイルをある程度拭き取ってください。
オイルの塗りすぎはロック不良の原因となります。
 
必ずロックなどを確認してください。
 
以上となります。
 
それぞれ独特のメンテナンスをされる方もいらっしゃるようです。
これが全てではありませんが、1つの参考になるかと思います。
 
塩害が出るほどの場所などではメンテナンスをされた方がいいかもしれません。
 
しかし、湿気などが少ない場所での通常保管ではそこまで神経質になる事はないと思います。
アメリカの有名メーカー製のものでも、出荷前に工場内で若干錆びていたりします。
 
もちろん、メンテナンスをされた方が錆びの進行を遅らせることができます。
塗装がはげてきたり、細かい傷が増えたり、
グリップの劣化を招いたり、部品の紛失や組立ミスなどのリスクもありますので
警棒のメンテナンスに限らず、どのような時でもなにかをする時には注意が必要です。
 
錆びがある状態で納品されるのが当たり前とまでは言いませんが、
錆びは出る、出ていてもおかしくないという事はご理解ください。

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警棒について:ロック力の回復(フリクションロック)

警棒(バトン、特殊警棒)の
「ロック力の回復」についてです。
 
フリクションロック(摩擦ロック)は警棒の基本的な構造でシンプルにできています。
警棒を振り出し、その勢いでシャフト同士を摩擦でロックさせ、
通常は地面に叩き付ける事でロックをはずして収納します。
 
オートロックやピンロックなどと違い、摩擦でロックさせるために
警棒を振り出した後の「ぐらつき」がなく、構造がシンプルな事から安価です。
 
しかし、シャフト同士の摩擦でロックを行うため、
突くという動作に耐えることが出来るくらいのロック力があっても、
横打撃でシャフトの間に隙間ができてしまうとロックが解除される場合があります。
 
また、何度も振り出しロック、収納を繰り返していると
徐々にロック力が弱ってくるというフリクションロックの特徴があり、
特にグリップ側のロック力が弱くなりやすいです。
 
 
今回は、「ロック力を少し上げたい場合」や
「グリップ側のロック力の回復」について説明しています。
 
シャフト内部のメンテナンスをする場合、
警棒の後端部にある「グリップエンド」が取り外せる必要があります。
 
ジャンプ警棒、オートマチック警棒。
17インチスチールや24インチスチール警棒。
小型警棒などはグリップエンドをはずす事ができません。
※取り外せるような構造になっていない
※オートロックタイプの警棒はグリップエンドをはずしてはいけません
 
グリップエンドをはずすなど分解する作業があります。
作業をされる際には、全て自己責任で行われてください。
 
 
 
phot_keirock_500x500_01_01
 
「ホワイトウルフ4140カスタムスチール警棒 21 鍔付」
「ホワイトウルフ アルミ合金警棒 26」
 
説明のために、こちらの2つを用意しました。
アルミ合金警棒の写真をメインに紹介します。
 
 
phot_keirock_500x500_01_02
 
先にも書いているように、グリップエンドがはずせないものは
今回のようなメンテナンスができません。
 
それでは、説明していきます。
 
 
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警棒の後端部にあるグリップエンドを回してはずします。
※はずせないタイプもありますのでご確認ください
 
 
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グリップ部分と、グリップ側1段目は、内部でこのような感じでロックされます。
 
 
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指で示している部分で摩擦ロックされますので、
このあたりの摩擦力を上げればいいという事になります。
 
 
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電動インパクトドライバーを用意。
先端に「ワイヤーブラシ」を取り付けます。
 
写真で使用しているのが、「直径15mm」のワイヤーブラシです。
 
 
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このように差し込んでいきます。
しっかりと持って、怪我や破損に気を付けながら行ってください。
※方向に注意してください
 
オイルがついている場合には、オイルを拭き取ってからやられた方がやりやすいです。
 
 
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なるべく均等になるようにします。
やり方にもよるので「何秒やればいい」というのはありません。
 
あくまで目安となりますが、
これまで「合計30秒だとロック力はほとんど変わらず」で
「合計1分ほど」でロック力がかなり上がった事が多かったです。
 
やりすぎ(削りすぎ)はよくないので、様子をみながら行ってください。
 
削った後はカスができるので綺麗に取り除きます。
 
 
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鍔つき(つばつき)でもこのようにできます。
警棒はそのうち傷が入ってくるものですが、
気になる方は外側に傷が入らないようにより慎重に行ってください。
 
 
錆びが気になる方は…
警棒について:錆びやメンテナンスの基本1
このようなページもありますので、よろしければ参照してください。
 
 
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シャフトの向きを間違えないように戻します。
 
 
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グリップエンドをしっかりと取り付けて終わりです。
ロック力を確認するのに、何度かこれらの作業が必要になるかもしれません。
 
振り出す際はオイルが手やグリップについていない事を確認して、
すっぽ抜けに注意しながら行ってください。
※オイルの塗りすぎは、ロック不良の原因にもなります(拭き取って試してみてください)
 
電動ドライバーがあった方が圧倒的に楽で、シャフト内を均等に削りやすいです。
 
こういった作業に慣れている方、お好きな方にとっては楽しい作業だと思います。
慣れてない方がやられる際には十分にお気を付けください。

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関連記事

警棒について:錆びやメンテナンスの基本1

警棒(バトン、特殊警棒)の
「錆び(さび)やメンテナンスの基本1」です。
 
警棒を長くお持ちの方などはすでにご存じの錆び。
 
特にスチール系の素材を使用している警棒の場合、錆びとお付き合いしていくこととなります。
※カスタムスチールも、グリップエンドも同じです
※アルミも錆びます
 
メーカー、価格、入荷時、保管時などに関わらず、錆びが出る、出ている可能性があります。
 
有名メーカーのものだから… 価格が高いから、傷も錆びもなくて外観品質がいい…
という訳ではありません。
 
例を挙げると、世界的に有名なASP社製の警棒。
実際に警棒として大変すばらしい品質であると言えます。
 
その中に「エレクトロレス」というものがあり、4140鋼にニッケル仕上げをして「錆びに強い」事が特徴です。
 
しかし、このような商品でもごくごく稀ではありますが、入荷時からすでに錆びが出ているものもあります。
絶対に錆びない、錆びていないという事はありません。(錆びの進行を遅らせるという期待はできます)
 
元々、こういう謳い文句の商品があるくらいですから、やはり錆びが出てしまうもので、
(警棒に限らず)スチールと錆びは切っても切り離せないものと言えます。
 
 
警棒の機能、品質として問題がないために交換や返品の対象となりません。
ご自身で対策をされている方もいらっしゃいます。
 
今後もお世話に(?)なる錆び…
保管場所や環境によっては錆びが進行してしまう場合があります。
 
そこで、警棒のメンテナンス方法を紹介させていただきます。
 
シャフト内部のメンテナンスをする場合、
警棒の後端部にある「グリップエンド」が取り外せる必要があります。
 
ジャンプ警棒、オートマチック警棒。
17インチスチールや24インチスチール警棒。
小型警棒などはグリップエンドをはずす事ができません。
※取り外せるような構造になっていない
※オートロックタイプの警棒はグリップエンドをはずしてはいけません
 
作業自体は簡単ではありますが、グリップエンドをはずすなど分解する作業があります。
作業をされる際には、全て自己責任で行われてください。
 
 

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今回画像で使用しているものが、
「ホワイトウルフ スチール警棒 21ラバー (ブラック)」です。
ストラップ付グリップエンド 装着済
 
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指で示している部分を回して、グリップエンドをはずします。
※はずせないタイプもありますのでご確認ください
 
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このようにはずれます。
 
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ASPのフリクションロックでも、グリップエンドなどの構造は違いますが基本的に同じような作業になります。
※オートロック製品などはこのようになりませんのでご注意ください(グリップエンドをはずしてはいけません)
 
完全に取り外す前に、必ず「警棒の向き」をよく確認してください。
 
 
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警棒を戻す際に逆に入れてしまうと、後でややこしい事になってしまいます。
きちんと警棒の向きを覚えておきましょう。(構造を見れば通常は分かるはずです)
 
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シャフト内の表面錆びを落としますので、
用意しておいた拭き取り用の棒に、オイルスプレーを吹きかけます。
※シリコンスプレーを使用される方もいらっしゃいます
 
元々、オイルスプレー(浸透防錆潤滑スプレー)は、
錆び付いたネジやボルトを緩めやすくするもので、錆びを完全に取り除くものではありません。
※錆びを本気で取り除くには、削るなどする必要がありますのでご案内できません
 
しかし、オイルスプレーでも錆びがとれやすくなり、防錆(ぼうせい)の効果も期待できます。
 
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よく拭き取ります。
 
警棒のグリップ部分、
ストラップがある場合にはストラップにもオイルがつかないようにしてください。
グリップなど劣化の原因になる可能性があります。
 
 
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グリップエンド(キャップ)の部分に錆びがある場合も、同じように拭き取ります。
 
 
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外側もこのようにする事で、錆びがない場合でも防錆の効果を持たせます。
強く拭くと、警棒によっては色がとれてくる場合もあるので様子を見ながらやってください。
 
少し多目に塗ってもいいですが、多すぎるとオイルが垂れ、グリップなどにオイルがついてしまいます。
場合によってはフリクションロックのロック力が弱るかもしれませんので、多すぎるオイルを拭き取ってください。
 
警棒の向きをよく確認してから元に戻します。
 
 
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グリップエンドを取り付けて終わりです。
 
錆びを完全に取り除いたり、錆びが出ないようにする事はできませんが、
このようにする事で、なるべくいい状態に保つ事ができます。
 
振り出す際はオイルが手やグリップについていない事を確認して、
すっぽ抜けに注意しながら行ってください。
 
目立つ錆びが気になる場合には、
アルミ合金警棒にするのも1つの手ではありますが
アルミでも錆びないという訳ではありません。
 
湿気や塩分が多いと錆びやすくなります。
金属を触るだけでも(汗などにより)錆びやすくなります。
必要以上に神経質になる必要はありませんが、
「そういうものだ」という事を頭に入れておくといいかもしれません。

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