「フリクションロック」タグアーカイブ

警棒について:ロック力の回復(フリクションロック)

警棒(バトン、特殊警棒)の
「ロック力の回復」についてです。
 
フリクションロック(摩擦ロック)は警棒の基本的な構造でシンプルにできています。
警棒を振り出し、その勢いでシャフト同士を摩擦でロックさせ、
通常は地面に叩き付ける事でロックをはずして収納します。
 
オートロックやピンロックなどと違い、摩擦でロックさせるために
警棒を振り出した後の「ぐらつき」がなく、構造がシンプルな事から安価です。
 
しかし、シャフト同士の摩擦でロックを行うため、
突くという動作に耐えることが出来るくらいのロック力があっても、
横打撃でシャフトの間に隙間ができてしまうとロックが解除される場合があります。
 
また、何度も振り出しロック、収納を繰り返していると
徐々にロック力が弱ってくるというフリクションロックの特徴があり、
特にグリップ側のロック力が弱くなりやすいです。
 
 
今回は、「ロック力を少し上げたい場合」や
「グリップ側のロック力の回復」について説明しています。
 
シャフト内部のメンテナンスをする場合、
警棒の後端部にある「グリップエンド」が取り外せる必要があります。
 
ジャンプ警棒、オートマチック警棒。
17インチスチールや24インチスチール警棒。
小型警棒などはグリップエンドをはずす事ができません。
※取り外せるような構造になっていない
※オートロックタイプの警棒はグリップエンドをはずしてはいけません
 
グリップエンドをはずすなど分解する作業があります。
作業をされる際には、全て自己責任で行われてください。
 
 
 
phot_keirock_500x500_01_01
 
「ホワイトウルフ4140カスタムスチール警棒 21 鍔付」
「ホワイトウルフ アルミ合金警棒 26」
 
説明のために、こちらの2つを用意しました。
アルミ合金警棒の写真をメインに紹介します。
 
 
phot_keirock_500x500_01_02
 
先にも書いているように、グリップエンドがはずせないものは
今回のようなメンテナンスができません。
 
それでは、説明していきます。
 
 
phot_keirock_500x500_01_03
 
警棒の後端部にあるグリップエンドを回してはずします。
※はずせないタイプもありますのでご確認ください
 
 
phot_keirock_500x500_01_04
 
グリップ部分と、グリップ側1段目は、内部でこのような感じでロックされます。
 
 
phot_keirock_500x500_01_05
 
指で示している部分で摩擦ロックされますので、
このあたりの摩擦力を上げればいいという事になります。
 
 
phot_keirock_500x500_01_06
 
電動インパクトドライバーを用意。
先端に「ワイヤーブラシ」を取り付けます。
 
写真で使用しているのが、「直径15mm」のワイヤーブラシです。
 
 
phot_keirock_500x500_01_07
 
このように差し込んでいきます。
しっかりと持って、怪我や破損に気を付けながら行ってください。
※方向に注意してください
 
オイルがついている場合には、オイルを拭き取ってからやられた方がやりやすいです。
 
 
phot_keirock_500x500_01_08
 
なるべく均等になるようにします。
やり方にもよるので「何秒やればいい」というのはありません。
 
あくまで目安となりますが、
これまで「合計30秒だとロック力はほとんど変わらず」で
「合計1分ほど」でロック力がかなり上がった事が多かったです。
 
やりすぎ(削りすぎ)はよくないので、様子をみながら行ってください。
 
削った後はカスができるので綺麗に取り除きます。
 
 
phot_keirock_500x500_01_09
 
鍔つき(つばつき)でもこのようにできます。
警棒はそのうち傷が入ってくるものですが、
気になる方は外側に傷が入らないようにより慎重に行ってください。
 
 
錆びが気になる方は…
警棒について:錆びやメンテナンスの基本1
このようなページもありますので、よろしければ参照してください。
 
 
phot_keirock_500x500_01_10
 
シャフトの向きを間違えないように戻します。
 
 
phot_keirock_500x500_01_11
 
グリップエンドをしっかりと取り付けて終わりです。
ロック力を確認するのに、何度かこれらの作業が必要になるかもしれません。
 
振り出す際はオイルが手やグリップについていない事を確認して、
すっぽ抜けに注意しながら行ってください。
※オイルの塗りすぎは、ロック不良の原因にもなります(拭き取って試してみてください)
 
電動ドライバーがあった方が圧倒的に楽で、シャフト内を均等に削りやすいです。
 
こういった作業に慣れている方、お好きな方にとっては楽しい作業だと思います。
慣れてない方がやられる際には十分にお気を付けください。

トップページに戻るトップページに戻る

関連記事