スタンガンの購入を考える際、スタンガンは違法なのか合法なのか、気になる人は多いと思います。
結論から言いますと、スタンガンを購入して、自宅や施設・事務所などに備え置くことは合法です。しかし、スタンガンを持ち歩く事を考えている場合、話が変わってきます。
そこで今回は、スタンガンはどの状態が合法で、どの状態だと法律に触れるのか(違法なのか)をまとめてみました。(2025年8月更新)
スタンガンが合法な範囲
スタンガンの購入は、もちろん合法です。そして、スタンガンを所持するにあたって、関係してくる法律として「軽犯罪法」がありますが、軽犯罪法は屋内や占有敷地内では適用されないので、自宅や施設・事務所などに備え置くことも合法です。
なので、自宅や施設・事務所などに不法侵入された時に、備え置いていたスタンガン等の護身用品を使用することができます。しかし、スタンガンを実際に身につけて外を出歩く、持ち歩く場合には、法律に触れる恐れがあります。
スタンガンの所持に関する法律
スタンガンは、銃でもなければ刃物でもないので、銃刀法には一切触れません。しかし護身用とはいえ、警察などから「武器」と判断される事の多いスタンガンを、正当な理由なく隠して携帯すれば軽犯罪法1条2項に接触します。
軽犯罪法1条2項
正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者
軽犯罪法(昭和二十三年法律第三十九号)
軽犯罪法は、護身用品そのものを指すわけではありませんが、広く武器になり得るものを理由がないのに隠して携帯することを禁止している法律です。したがって、金属バットやゴルフクラブ、スパナなどの工具であってもその対象になります。では、軽犯罪法の「正当な理由」や「隠して携帯」とは、どのようなことを指すのでしょうか。
「正当な理由」の定義とは
軽犯罪法での「正当な理由」とは、武器になり得る物を隠して携帯することが、職務上または日常生活上の必要性から、社会通念上相当と認められる場合をいいます。つまり、客観的に見て誰もが納得できる理由があるかです。
「お店で購入した商品を自宅に持ち帰る」「ストーカー被害にあっている女性が警察に相談をして、なお不安なので持ち歩く」等、正当な理由と認められるような場面もありますが、実際に「正当な理由」と判断されるかは問題になった際の状況や担当する警察官等によって変わってくるので一概には言えません。そのため当店からは、「持って良い」とも「持ったら悪い」ともはっきりお伝えすることが難しいのが現状です。
多くの警察官は「護身のために携帯している」だけの理由だと正当な理由とは認めない事が多いようです。ご自身の考えている状況が護身用品を携帯する正当な理由に当てはまるか不安な場合は、最寄りの警察署に相談・確認してください。
正当な理由が無いと判断された場合どうなるの?
もし、護身用品を屋外で携帯している時に警察官に職務質問され、正当な理由が無いと判断された場合、その時の警察官の判断によりますが、下記のような対応になる可能性がとても高いです。
・押収され注意される
・押収され検挙
・起訴される
※軽犯罪法違反の罰則は「拘留または科料」のため、住居や氏名を黙秘したり、正当な理由もないのに警察や検察の呼び出しに応じない、また逃亡のおそれがあるなどの状況がない限り、逮捕はされません
「隠して携帯」とはどんな状態?
「隠して」の定義は状況により変わってくるので一概には言えませんが「他人の視野に入らない状態にしている」とされる事が多く、また「本人に隠している意思があったか」も判断材料になる事があります。
そして、「携帯」とは日常生活を営む自宅や居室以外の場所で、所持者や使用者が手に持つ、身に付ける、またはそれに近い状態で携えていると認められる状態をいいます。
つまり、隠して携帯の例としては、「鞄の中に入れて持ち歩いている」「車の座席に置き、上から布などを掛けている」「ポケットの中に入れている」等になります。

では隠さず、手に持った状態だとどうなるのかというと、周囲から見えるように持っているので「隠して携帯」ではなくなりますが、今度は各地域ごとに制定されている条例等、別の違反となることが多いです。
スタンガンが有効な状況は?
2025年8月7日に、千葉県にあるコンビニエンスストアで強盗未遂事件がありました。通報を受けた警察官が犯人を取り押さえたということで未遂で終わりましたが、少し違えば店員や来店客にも重大な被害が発生していたかもしれません。
今回は店舗での被害でしたが、住宅でも強盗被害に遭う可能性は十分にあります。もし突然侵入されてしまったときを考えて、備えておくとよい護身用品のひとつはスタンガンです。
まず上記で説明したように、スタンガンを家の中や店舗の中に置いておくことは問題ありません。スタンガンは直接相手に充てようとする必要はなく離れた場所で放電させて音や光で威嚇し、逃げる隙を作る道具です。相手に当てて放電するのは最後の手段なので、近づく必要なく危険な状況から逃げられる可能性が高まります。
当店おすすめのスタンガンは以下の商品です。

ホワイトウルフスタンガン 洸-KOU-
懐中電灯のような形をしたスタンガンで、当店でも屈指の人気を誇る商品です。
操作方法や充電の方法も簡単で、緊急時すぐに使用することができます。ライト機能も搭載されているので暗い中での使用も安心です。
まとめ
・スタンガンを購入して、自宅や施設・事務所などに備え置くことは合法
・自宅や施設・事務所などに不法侵入された時に使用できる
・スタンガンを正当な理由なく隠して持ち歩くと「軽犯罪法」に触れる
・「正当な理由」と判断されるかは、その時の状況や担当する警察官等によって変わる
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