近年、在宅ワークやテレワークが浸透し、自宅で仕事をする方も増えました。
家にいるのだから、空き巣被害に遭わないと思いますよね。しかし、住人が家にいても金品を盗もうと侵入する事件は毎年発生しております。
この記事では、被害に遭わないための対策や、犯人と鉢合わせしてしまった場合どうすればいいのかご紹介いたします。
侵入窃盗の種類について
侵入窃盗に種類があることはご存じでしょうか?家に忍び込むことでも、状況によって犯罪の名称が変わります。よく耳にする「空き巣」は、侵入窃盗の種類の一つ。他にも種類があるためご紹介いたします。
種類 | 手口 |
空き巣 | 住人が留守時に侵入 |
忍び込み | 住人が就寝時に侵入 |
居空き | 住人が在宅時に侵入 |
このように、「空き巣・忍び込み・居空き」と3つの種類があります。忍び込みと居空きは、住人が家にいる時に侵入する方法です。 住人が家にいるのに窃盗を試みる犯人なんているの?と思いますが、空き巣より被害件数は少ないものの実際に起きています。
侵入窃盗は毎年どのくらい起きているのか
警視庁の調べによると、令和3年中の住宅対象侵入窃盗は18,386件発生しています。 過去3年間のデータをご覧ください。
令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | |
住宅発生認知件数 | 33,294 | 22,299 | 18,386 |
空き巣 | 19,543 | 13,865 | 11,118 |
忍び込み | 7,852 | 5,897 | 5,094 |
居空き | 1,421 | 1,177 | 971 |
その他 | 5,108 | 1,360 | 1,203 |
年々、件数は減少傾向ではありますが、それでも毎年多くの被害が発生しております。 そして、空き巣→忍び込み→居空きと言う順番で、空き巣が圧倒的に多い傾向です。
狙われやすい住宅は?
住宅にも、一戸建てやマンション、アパートなどありますが、侵入窃盗は毎年「一戸建住宅」が特に狙われやすい傾向があります。
令和3年のデータを詳しく見てみましょう。
一戸建住宅 | 4階建以上共同住宅 | 3階建以下共同住宅 | |
空き巣 (11,118件) | 7,351 | 1,226 | 2,541 |
忍び込み (5,094件) | 4,541 | 169 | 384 |
居空き (971件) | 734 | 98 | 139 |
一戸建住宅は、2階や3階と部屋数が多く住人に気づかれにくいため、忍び込みや居空き被害でも圧倒的に多く発生していることが分かります。
空き巣・忍び込み・居空きの防犯対策

これらの侵入窃盗の被害を減らすためにどのような防犯対策を行えばいいのかご紹介いたします。
在宅中でも玄関・窓を必ず施錠する
侵入窃盗の大半が住人の「無施錠」によって侵入されています。 家にいるのだから、ちょっと出掛けるだけだから、と窓や玄関の鍵を開けたままにしていませんか?無施錠による侵入手口は最も多く発生しております。 2階や3階であっても油断は禁物です。電柱や樹木、雨どいや配管などを上って、侵入してくることもあるため、窓の施錠はしっかりしましょう。
防犯カメラを取り付ける
防犯カメラを設置することは空き巣対策に効果的です。防犯カメラがあると空き巣に「防犯意識が高い家」と認識させやすいため狙われにくくなります。
万が一、被害に遭ってしまっても、防犯カメラの映像が犯行の証拠となるため、迅速な犯人特定・逮捕につながる可能性が高まります。
防犯フィルムを活用する
無施錠に続いて、2番目に多い侵入手口は、「ガラス破り」です。
ガラス破りとは、窓のガラスなどを破壊して侵入する手段全般を指す言葉です。 窓ガラスを割られにくくするために、防犯フィルムを取り入れましょう。 防犯フィルムは、窓の内側に特殊フィルムを貼ることで窓ガラスを割れにくくしてくれるアイテムです。防犯フィルムを貼った窓ガラスは、僅かな衝撃では割れにくくなるため、空き巣は途中で犯行をためらって諦める可能性が高くなります。
侵入犯と遭遇・対面した場合どうする?
忍び込みや居空きは、住人が在宅中にもかかわらず侵入する手口です。もし、家の中で侵入犯と遭遇や対面してしまった場合、冷静でいるのは難しいでしょう。
貴重品や金品類を盗まれることは残念ですが、一番大切なのは自分の命です。まずは、その場から逃げることを心がけましょう。
もしも、逃げ切れず不審者と対峙せざるを得ない状況なった場合に役立つ、
「高強度!伸ばす必要のない警棒」「唐辛子成分で安心!強力な催涙スプレー」「軽くて丈夫!置き場所に困らない防護盾」のセット販売もあります。
ですが、護身用品があるからといって、侵入犯に対して自分から向かっていくのは危険です。
その場から逃げて安全が確保できる場合は、すぐに逃げて、警察に通報しましょう。
携帯電話を持っていない場合は、近隣の人に、警察に通報するようお願いする等、助けを求めましょう。
まとめ
空き巣・忍び込み・居空き被害に遭わないための対策や、犯人と鉢合わせしてしまった場合どうすればいいのかについてご紹介いたしました。
自分の家に見知らぬ人がいると考えると、恐怖を感じる方が大半だと思います。そういった事態にならないように、日ごろからの防犯対策が大切です。ぜひ、今回の内容を参考にしてみてください。
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