催涙スプレーは身を守る定番護身用品のひとつです。
今回は、人気催涙スプレーの「発射操作」について説明します。
スプレートップをまわしてロックを解除するタイプ(スライドタイプ)

・左:ロック中(押し込めない=発射できない=通常時)
・右:発射時(押し込める=発射できる=護身時)
誤射防止のため、通常は上写真左側のようにしておきます。
写真の商品では、スプレートップの赤色部分を上から押し込む事で催涙ガス(催涙液)を噴射しますが、写真左の状態になっていると物理的にスプレートップを押し込めないので、誤射を防ぐことができます。
メーカーや商品で色などが違う場合がありますが、スライドタイプの場合は基本的に同じです。
スライドタイプの代表的な商品
フリップトップタイプ(FLIP-TOP)


最上部にある可動式のフリップトップ(フタ)の下に指を入れます。
噴射口を暴漢の顔に向けます。
スプレーを発射する場合には、真下に強く押し込みます。
フリップトップタイプの代表的な商品
・ホワイトウルフ トルネードシリーズ
・催涙スプレー ホワイトウルフ ツイスター20
・強力(エリミネーター)催涙スプレー2オンスフリップ
・強力(エリミネーター)催涙スプレー4オンスフリップ
キャップをはずして押し込むタイプ

噴射口を暴漢の顔に向けます。
スプレーを発射する場合には、真下に強く押し込みます。
キャップをはずして使用する代表的な商品
その他の発射方法
ピストル型の商品

・LEDライト・アラーム搭載 ピストル型催涙スプレー Keeper
Keeperの場合、誤射防止のためにセーフティーピンがついています。
セーフティーピンは物理的にトリガーを引けないように(=誤射しないように)しています。
まずはセーフティーピンを抜いてから、トリガーを引いてスプレーを発射させます。
※「LEDライト・アラーム搭載 ピストル型催涙スプレー Keeper」には、商品に説明書・注意書きも付属していますので、購入後によくお読みください。
スプレー発射時の注意など
発射時にはしっかりとボタンを押す
催涙スプレーをどうしても発射しないといけない場合には、発射ボタンを中途半端に押さず、しっかりと押し込んでください。
殺虫剤や整髪料などのスプレーと同じように、中途半端に押すと内容物が噴射されず、ガスだけが抜けてしまいます。もしもテスト使用する場合や、少量でいい場合でも、短時間でしっかりと押してください。

慌てないためのシミュレート
もしもの時は突然やってくるものです。また、催涙スプレーを何度も使用するような状況は通常考えられません。
その時になって、慌ててしまうと折角準備した催涙スプレーをうまく使う事ができません。ご購入後、どういう構造になっていて、どういう動きをしているのかを確認しましょう。
実際に使用する事を想定し、誤射に注意をして動作をシミュレートしてみてください。
噴射後の催涙スプレー
催涙スプレーのサイズ、容量で違いがありますが、通常はその場の1回使用と思ってください。
その場で短時間、何度か噴射をしたとしても、翌日以降にそのまま継続して使用する事は避けましょう。
容量、ガス圧の問題もありますが、噴射口に催涙成分が固まってしまって次の噴射ができない可能性があります。
次回の「もしも」がない事に越したことはありませんが、使用後は新品をご用意される事を強くお勧めします。
噴射後はなるべくはやく処理が必要になります。
ゴーグルをつけ、ビニールの手袋などをして、催涙スプレーの噴射口を流水でよく洗い流してください。
液の飛び跳ねなどにご注意ください。
噴射距離などの確認や防犯訓練などで使用したい場合
テスト使用する場合、テスト専用(練習用)スプレーを使用することをおすすめします。
もしも催涙液がついてしまったら
もしもご自身についてしまった場合には、付着部分をよく流水で洗い流してください。
目元など、皮膚が薄い部分に刺激を感じる事があります。液をそのままこすると刺激が広がってしまいますのでご注意ください。
刺激のある成分ですが、弊社取り扱いの商品の催涙スプレーは後遺症が残るような有害なものではありませんのでご安心ください。
このような商品もありますので、一緒の購入をご検討ください。
その他、噴射方向、使用場所、特に狭く密閉されているような空間、公共の場所での使用には注意が必要となります。
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