侵入犯罪の手口として使われることのあるピッキング。実はピッキングされやすい鍵と、ピッキングされにくい鍵があるんです。
そこで今回は、ピッキングされやすい鍵の種類と侵入されないための対策方法をご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
ピッキングとは
ピッキングとは侵入犯罪に用いられる手口で、ドアの外から鍵穴に特殊な工具を入れて解錠する方法のことをいいます。ピッキングが早い人になると1分以内で開錠できる場合も。自宅に侵入されてしまうと貴重品を盗まれる等の被害に遭うため、事前にピッキング対策をしておく必要があるのです。
平成15年6月には「ピッキング防止法」が制定され、鍵屋など鍵の業者ではない人が理由なくピッキングツールを所持していたり、バールやドリルなどの指定侵入工具を隠し持つことができなくなりました。中にはマイナスドライバーを持っていただけで違反となり、逮捕されたという事例もあります。気がつかないうちに道具を持ってしまわないよう、どれがピッキングツールなのか覚えておくのがおすすめです。
簡単にピッキングされる鍵の種類
ピッキングは、鍵穴の種類によって難易度が変化します。ここでは簡単にピッキングされる鍵の種類をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ディスクシリンダー型
多くの物件で使用されている鍵で、使用数は全世帯の5割以上を占めています。正面から見て鍵穴が「くの字」をしているのが特徴で、比較的価格が安いため多くの方から選ばれていました。
しかし鍵穴の溝が浅いため、ピッキングで開けやすい鍵穴として狙われるリスクが高いのがデメリット。多くのディスクシリンダー型の鍵穴がピッキングの被害にあったことで、国内生産は2000年に終了したので、新しく使用されることありません。
2000年よりも前に建てられた物件には使用されている場合があるため、古い物件を使用する際は確認するようにしてください。
インテグラル鍵
インテグラル鍵は丸いドアノブに鍵穴とサムターンが付いている鍵で、マンションや一戸建ての勝手口に使用されていることが多いです。
インテグラル鍵はドアノブと一体化しているためピッキングをしなくとも、鍵を破壊することができます。そのため侵入犯罪の被害に遭いやすいです。
最近は新しく使用されることがなくなりましたが、古いマンションや一戸建てだと使用していることもあるので、インテグラル鍵だった場合は取り換えたり、チェーン等と併用するようにしましょう。
円筒鍵
円筒鍵はドアノブに鍵穴が付いており、内側からボタンを押して鍵を閉めるタイプのものです。「モノロック」とも呼ばれています。室内用の鍵として使われることを想定し作られましたが、一時期は室外でも使用されていました。
しかし室外での使用は想定されていなかったため、ピッキング対策をしていません。インテグラル鍵同様ピッキングなしでも侵入されてしまうことがあるので、早急な取り換えが必要になります。
ピッキングで侵入されないための対策方法
ピッキング犯はいつ狙ってくるかわりません。ここではピッキングで侵入されないための対策方法をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
鍵穴のないリモコンドアロック
鍵穴のないリモコン式の補助錠です。工事不要で簡単に取り付けることができます。本体に格納された2本のデッドボルトをガッチリ360度ホールドし、どんな扉にも対応してくれます。
開閉はリモコンを操作するだけで簡単にでき、もしもリモコンを紛失してしまった場合でも登録を簡単に抹消ができるので安心です。
センサーライト
ピッキングは最短でも同じ場所に1分居続ける必要があります。そのためドアの前で反応するセンサーライトを設置しておくのがおすすめです。
センサーライトの光は室内からも確認しやすいので、誰か人がいるとすぐに確認することができます。またピッキング犯はバレないような場所にある鍵を狙うため、センサーライトを設置しておくことでターゲットから外れる可能性が高いのです。
まとめ
ここまでは、ピッキングされやすい鍵の種類と侵入されないための対策方法をご紹介しました。ピッキングされやすい鍵は今は使われていないものが多いですが、古い物件にはまだ残っている可能性があります。これから引っ越しを考えている方は、ピッキングされやすい鍵じゃないか確認するようにしましょう。
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