熊と遭遇するタイミングは、森の中にいるときだけではありません。
11月末には車で帰宅中の親子が熊に遭遇し、熊が車に向かって迫ってきたという事例もありました。
もしドライブ中に突然目の前に熊が現れたら、どのように行動すれば安全に回避できるのでしょうか。
そこで今回は、車に乗っているときに熊に遭遇した場合の回避方法を解説します。ぜひ最後までご覧ください。
運転中・街中でも熊に遭遇する危険性が

秋から冬にかけて熊は冬眠前の栄養を求めて人里に出没しやすくなります。
特にエサとなる木の実が不作だった年は、住宅街や幹線道路でも目撃が相次ぎました。
熊は普段、人間を避ける習性がありますが、食料不足が続くと行動範囲が広がり、思わぬ場所で鉢合わせることも増えています。
いくら車の速度が速いとはいえ、走行中に熊が進路を塞げば簡単には回避できません。
突然目の前に現れたとき、落ち着いて対処することが重要です。
運転中に熊と遭遇したらどうする
実際に運転中に熊と遭遇したときは、どう行動すればいいのでしょうか。
ここでは、運転中に熊と遭遇したらどうすればいいのかを解説します。
走行中に遭遇した場合
車で走行中に熊が現れたときは、できるだけ停車せず、熊の動きを見ながらゆっくりと通り抜けることがポイントです。
急に止まると後続車の事故につながる可能性もあるため、周囲の安全を確認しながら慎重にすり抜けてください。
子熊を見かけた場合も注意が必要です。
近くには高確率で親熊が潜んでいるため、車を停めて観察したり、撮影したりするのは非常に危険です。
また餌を与える行為は絶対にやめましょう。
熊が「食べ物がもらえる場所」と認識し、道路に現れる回数が増えてしまうためです。
熊に道を塞がれた場合
熊が車の前に立ちはだかり、どうしても停止せざるを得ない状況では、自分の身の安全を最優先に行動しましょう。
- 窓が開いている場合はすぐに閉める
- ドアロックを忘れずにかける
- むやみにバックしない(熊は逃げるものを追う習性があるため)
興奮した熊が車に寄ってきて揺さぶったりボディにのしかかったりすることもありますが、金属と強化ガラスで守られている車内は比較的安全です。
ライトやハザードの使い方にも注意が必要です。
ハザードは後続車への注意喚起には有効ですが、光が熊を刺激する可能性があります。
夜間走行中でヘッドライトがハイビームの場合は、まずロービームへ切り替えましょう。
完全に消灯すると状況が把握できず危険なため、消灯は避けてください。
熊が移動し始めたら、周囲の車両を確認しながらゆっくりと走行を再開し、速やかにその場を離れましょう。
車内に熊除けスプレーを用意しておこう
熊に襲われないようにするためには、日頃から熊除けスプレーを携帯しておくのも効果的です。
熊除けスプレーは、熊に遭遇し、攻撃されそうになった時に噴射して、身を護るためのアイテムです。
最近は小型で扱いやすいタイプも増えており、車内に常備しておけばアウトドアや帰省時にも安心です。
ただし、使用はあくまで最終手段です。
遭遇しないための予防や冷静な判断と合わせて備えておきましょう。
まとめ
ここまでは、車に乗っているときに熊に遭遇した場合の回避方法を解説しました。
日頃から注意を払い、熊除けスプレーなどの備えも整えておくことで、万が一の状況でも落ち着いて行動できます。
自分の安全確保を最優先に行動しましょう。
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