2025年は全国的に熊の目撃件数が過去最多となり、山間部だけでなく住宅街や市街地でも熊の姿が確認されています。
これまで以上に人が熊と遭遇するリスクが高まり、「もし見かけたらどう行動すればいいのか分からない」という方も多のではないでしょうか。
そこで今回は、熊に遭遇したときのNG行動や対処方法を詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
熊に遭遇しないための予防対策
熊に遭遇したいためには、事前に予防対策をとる必要があります。
ここでは熊に遭遇しないための予防対策を解説するので、参考にしてください。
音を出しながら行動する
山林や視界の悪いエリアを歩くときは、音を出して人間の存在を知らせることが基本です。
熊は本来臆病な動物のため、音に気づけば多くの場合その場を離れます。
- 熊鈴やラジオを鳴らして歩く
- ホイッスルを定期的に吹く
- 複数人で会話しながら移動する
「最近の熊は鈴の音に慣れて寄ってくる」という噂もありますが、静かに歩くほうが近距離で鉢合わせやすく危険です。
沢の音や風で鈴の音が消える場面では、より響くホイッスルの使用がおすすめです。
人の少ない場所へは行かない
熊は人の気配がない静かな場所を好んで行動します。
単独での行動は避け、できるだけ2人以上で移動することが安全性を高めるポイントです。
どうしてもいかなくてはいけない場合は、ホイッスルや熊よけスプレーなどを持って行くようにしましょう。
熊と遭遇したときのNG行動
熊と遭遇したときにNG行動をとってしまうと、襲われる可能性が高まります。
ここでは熊と遭遇したときのNG行動を解説するので、覚えておきましょう。
背中を向けて逃げる
熊に遭遇して恐怖から走り出すのは最も危険な行動です。
熊は時速40~50kmで走ることができ、人間が逃げ切ることはほぼ不可能です。
さらに、逃げるものを追いかける習性があるため、むしろ攻撃を誘発してしまいます。
死んだふりをする
昔から「熊に出会ったら死んだふり」と言われますが、これは非常に危険です。
動かないことで攻撃が弱まる可能性はありますが、逆に興味を持たれたり、餌と勘違いされるリスクもあります。
大声を出す
遭遇した瞬間に大声で叫ぶと、熊を驚かせて攻撃を促してしまいます。
予防として音を出すのは有効ですが、至近距離での大声は逆効果になる事が多いので注意が必要です。
熊と遭遇したときの適切な対処法
熊に遭遇しても、正しい行動を取れば被害を防げる可能性は高いです。
ここでは、距離別に適切な対処方法をご紹介します。
50〜100m程度で目撃した場合
- 熊がこちらに気づいていない → 静かに離れる
- 気づいているが近づかない → 熊から目を離さず、ゆっくりと後退
- 近づいてくる → 人間だと認識せずに近づいている可能性があるので、落ち着いた低めの声で自分の存在を伝える
多くの場合、人の存在に気づくと熊はその場を離れます。
ただし、まれに人に気づいても近づいてくるケースがあります。この場合、好奇心による接近、または捕食目的で近づいている可能性もあります。その場合は、背を向けずに後退しながら距離を取り、車内や建物内など安全な場所へ速やかに退避してください。
20〜50mの近距離の場合
- 熊の目をにらみつけない
- 熊から目を離さず、ゆっくり後ずさりし距離を取る
- 木や岩などの障害物を間に挟むように位置を調整する
- 熊よけスプレーを持っている場合、すぐ使えるよう準備する
逃げ場がない場合は、体を大きく見せて威嚇する方法もあります。
ただし、状況を見極め、無理な行動は避けましょう。
至近距離(20m以下)の場合
至近距離は、最も危険な状態です。一瞬の判断が命に関わることもあります。
- 障害物を利用して身を守れる位置へ移動する
- 熊よけスプレーがあればすぐに噴射できるよう構える
パニックにならず、冷静に対応することが重要です。
まとめ
ここまでは、熊に遭遇したときのNG行動や対処方法を詳しく解説しました。
熊と遭遇しないためには事前の予防が重要です。
万が一出会っても、走って逃げたり大声を出すのはとても危険です。
落ち着いて距離を取り、状況に応じた適切な対処を行いましょう。
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