誰も住んでいない実家や空き家。
「しばらく使わないから」と、そのままになっていませんか?
人が暮らしていない住宅は、設備の異常や建物の変化に気づきにくいのが問題です。
特に冬は、気温の低下による水道管の凍結や積雪、強風など、住宅への負担が大きくなる季節。
さらに、郵便物や伸びた庭木などから長期間不在であることが分かれば、防犯面での不安も高まります。
春になって訪れてからトラブルに気づくのではなく、寒さが本格化する前に一度建物全体を確認しておきたいところです。
冬を迎える前にチェックしたいポイントを、場所ごとに見ていきましょう。
【水回り】凍結・水漏れへの備えはできている?
冬の空き家管理で特に気をつけたいのが水道設備です。
水道管の凍結対策
気温が大きく下がる地域では、水道管の中に残った水が凍結することがあります。
凍結によって配管が破損すると、気温が上がって水が溶けた際に漏水するおそれもあります。
長期間使用しない住宅では、地域や設備に合った水抜きなどの凍結対策を検討しましょう。
給湯器についても機種ごとに対応が異なるため、取扱説明書やメーカーの案内を確認してください。
蛇口・配管周辺の水漏れ
訪問した際には、キッチンや洗面所、トイレなどに水漏れの跡がないか確認します。
床や壁の変色、湿気、異臭なども異常を見つける手掛かりになります。
わずかな水漏れでも長期間放置すると建物へ影響する可能性があるため、早めの発見が大切です。
【室内】換気と湿気対策も忘れずに
閉め切った住宅では空気が入れ替わらず、湿気がこもりやすくなります。
空き家を訪れた際には、天候や安全面を確認したうえで窓を開け、室内の空気を入れ替えましょう。
押し入れやクローゼットなども開放し、湿気やカビ、異臭が発生していないかチェックします。
ただし、換気後の窓の閉め忘れには注意が必要です。帰る前にはすべての窓を回り、施錠まで確認しましょう。
雨漏りや結露の跡を確認
天井や壁にシミができていないか、窓周辺に結露やカビの跡がないかも見ておきたいポイントです。
雨漏りなどの異常を長期間放置すると、建物内部の劣化につながることがあります。
以前にはなかった変色や傷みを見つけた場合は原因を確認しましょう。
【屋外】雪や強風に耐えられる状態か確認
冬になる前には、建物の外側にも目を向けてみましょう。
雨どい・屋根・外壁
雨どいに落ち葉やゴミが詰まっていると、雨水や雪解け水がうまく流れないことがあります。
目視できる範囲で屋根や外壁にも破損がないか確認しましょう。
ただし、屋根へ上るなど危険を伴う点検は自分で行わず、必要に応じて専門業者へ相談してください。
庭木・屋外に置いた物
伸びた枝は強風や積雪によって折れ、建物や周囲へ影響を与える場合があります。
道路や隣家にはみ出していないかも確認しておきましょう。
植木鉢や物干し竿など、風で飛ばされる可能性がある物も屋内や安全な場所へ移動しましょう。
【防犯】「誰も住んでいない」と悟らせない
空き家を守るには、建物の管理だけでなく防犯対策も欠かせません。
玄関・窓の施錠
玄関はもちろん、勝手口や小窓、2階の窓まで施錠されているか確認します。
鍵や窓に破損・ガタつきがある場合はそのままにせず、補助錠などを含めて防犯設備を見直しましょう。
郵便物・チラシを溜めない
ポストから郵便物やチラシがあふれていると、長期間人が出入りしていないことが外から分かってしまいます。
定期的に回収するほか、長期間管理できない場合は郵便物への対応も検討しましょう。
防犯カメラ・センサーライト
人の出入りが少ない住宅では、防犯カメラやセンサーライトを活用する方法もあります。
すでに設置している場合は、映像が正常に記録されているか、ライトが点灯するか、電池や電源に問題がないかを確認します。
【火災】コンセントや電気設備もチェック
人が住んでいなくても、火災への警戒は必要です。
使用していない電化製品は、必要に応じて電源プラグを抜き、コンセント周辺にほこりが溜まっていないか確認します。
住宅用火災警報器が正常に作動するかも点検しておきましょう。
また電気やガスを長期間使用しない場合は、契約状況や設備に合わせて適切な管理方法を確認することも大切です。
遠方の実家なら「誰が確認するか」も決めておく
実家が遠方にある場合、積雪や台風のたびに自分で確認へ行くのは難しいことがあります。
家族や親族と「どのくらいの頻度で見に行くか」「異常があったら誰に連絡するか」を決めておくと、管理が途切れにくくなります。
定期的な訪問が難しい場合は、空き家管理サービスなどを利用する方法もあります。
大切なのは、長期間誰も状態を確認しない状況をつくらないことです。
まとめ
冬の空き家や実家では、水道管の凍結や積雪、湿気、建物の劣化など、さまざまなトラブルが起こる可能性があります。
さらに、郵便物が溜まっていたり庭が荒れていたりすると、長期間不在であることが外から分かりやすくなり、防犯上の不安にもつながります。
水回り、室内、屋外、防犯設備、電気設備と順番に確認すれば、見落としも減らしやすくなります。
「次に行ったときに確認しよう」と先延ばしにせず、雪や厳しい冷え込みが始まる前に一度実家や空き家を訪れ、冬を越せる状態になっているかチェックしてみましょう。
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